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「世界の香水」&ヴィンテージを香るpart2 [香りに関する雑談]

「世界の香水」(原書房)という写真が美しい名香解説本を読みながら実際に香るというセミナーと、ヴィンテージを香るのパート2に参加させていただきました。4時間ぐらい嗅ぎっぱなしでした。

本の構成上、必然的に、香水の歴史を順に追うことになります。遡る形で自分用メモ。

・今のようなあっさりさっぱりした香水は90年代から。80年代まではパルファンの文化が生きていた。

・バブルの象徴プワゾン(1985)、今にしてみるとブルーベリーが特徴的なフロリエンタルで素敵。流行りすぎちゃって気の毒。フレデリック・マルの「地中海の百合」と同じ調香師なのだそうです。

・70年前後、オーソバージュ(1966)やNo.19(1970)などグリーン系の香りが並ぶが、そうは言ってもベースにはシプレがある。今のあっさりさっぱりとは全然違う。

・ちなみに、オーソバージュはヘディオンをはじめて大量投入して大成功した香り。

・ミスディオール(1947)、マグリフ(1946 前回セミナー)、バンディ(1944)、カボシャール(セミナーでは香らなかったけど 1959)といったグリーンシプレフローラル、 40~50年代までけっこうある。立ち読みさせていただいた本の中には、これらをジャンルの筆頭にあげているものもあった。私が「好きな香り」と思っていたのは、こういう一群だったのだなあ。

・アルページュ(1927)、ランテルディ(1957)、カレーシュ(1961)、ファースト(1976)…No5のあと、フローラルアルデヒドがいっぱい。カレーシュはオレンジが入っていて使いやすそう。ランテルディは小顔のオードリー・ヘップバーンのイメージにぴったり。

・いかにもゲランで甘重くて苦手だと思っていたルールブルー(1912)を、いい香りだと思った! 私が進化した証か。何か凛々しいものがある。アニスとシナモンが特徴だそうです。

以下、メンズの香り。

・アリュールオム(1998)は、自分と同年代の男性が使っている、いかにもなイメージのメンズ香水。なんだろうこれ。。。スパイスもあるし、バニラもあるんだろうけど、でもなんか冷たい。

・すごく好きだと思っていたけど香りを忘れていたファーレンハイト(1988)。赤いボトルだから、重たいんだっけ? なんと、ヴァイオレットリーフの香りでした(ヴァイオレットリーフを投入して成功した最初の香り)。あとウッディとムスク。そうそう、そうだった! これをつけてる男性がいたら、イチコロよね~。

(男性につけていてほしい香りはあとは、サンタマリアノヴェッラのルシアンかなー。)

・で、思い出した。レザーの香りを「ロシア」と名付けるのは、バレエ・リュスのシューズなど皮製品がパリの人たちにとって印象的だったからなのだ そうです。バレエ・リュスの全盛期は1910年代。けっこう前からなのね。

・男性用の香りということでは、キャロンプールオム(1934)は、ラベンダーとアンバー。あー! お父さんが使っていたヘアトニックとかの香りだー! オジサンのイメージってこれだ!

ヴィンテージのほうで印象的だったのは、

・シャルロット・コルデーにちなんで名づけられたパルファンコルデーのフェーム(1947)。すんばらしくいい香り。ローズ、ジャスミンだけでなく、ジョンキルのアブソリュートも使っている!

・ロシャスのファム(1944)も素敵。フローラルにプラムやクミン。何それ、ドライフルーツ入りのタジン料理みたい~。(今の調香は違うものだそうです、残念)

・バミューダ海域の沈没船から未開封で発見された120年ぐらい前の香水と同じもの、を嗅がせてもらった!


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